抄録
75名144耳の補聴外来受診患者を対象に, 57-S語表を用いた語音弁別検査を行い得られた明瞭度別に明瞭度70~100%の群, 明瞭度50~68%の群, 明瞭度0~48%の群の3群に分類し, それらの各群での各単音節別正答率を求めた。明瞭度別の各単音節の正答率を, 全症例の正答率の高い順にプロットした場合のグラフは, 明瞭度の悪化とともに正答率の低い単音節から順に正答率が悪化していた。また, 明瞭度が高い群でも正答率が低い単音節や, 明瞭度が低い群でも正答率の高い単音節があった。これらの結果は, 聴能訓練などの際の明瞭度別指導に役立つ可能性が示唆された。