抄録
当施設で補聴器を適合した補聴器装用者924名の中で両耳装用について, 年齢別・聴力別傾向, 音場での補聴器装用閾値, 語音明瞭度, 雑音下語音明瞭度, 左右スピーカー別語音明瞭度について, 片耳および両耳装用者での検査結果の比較を中心に検討した。結果は装用閾値では両耳装用の優位性は顕著ではなかったが, 中等度~高度難聴群の語音明瞭度, 雑音下語音明瞭度において両耳装用は片耳装用のケースよりも装用後の検査結果が良い傾向にあり, 両耳装用の有効性が高いことが示唆された。また左右スピーカー別の語音明瞭度では両耳装用が音源の位置の変化に対応しやすい傾向がみられた。