AUDIOLOGY JAPAN
Online ISSN : 1883-7301
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ISSN-L : 0303-8106
「“気長に続ける” 聴覚研究」
最近16年間の Audiology Japan 掲載論文の推移
日高 浩史伊藤 まり神﨑 晶高橋 真理子仲野 敦子原田 竜彦廣田 栄子松延 毅和佐野 浩一郎田渕 経司
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2025 年 68 巻 2 号 p. 170-180

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抄録

要旨: 最近16年間の Audiology Japan (以下, 本誌) の総説と主題演題特集号, 原著論文の推移を検討した。4年単位の推移でみると総説は20編前後であり, 臨床と基礎に関して比較的偏りないテーマが選択されていた。また, 認知症との関連や難聴の社会的支援などの複合領域にまたがるテーマも散見された。主題演題特集号は学術講演会で企画されたテーマに基づく。学会での発表演題数に対して論文として掲載される率は2019年度まで23~31%であったが, 2020~23年では8% (6/73) と減少していた。一方, 通常の投稿経路に基づく原著は, 4年単位で80編程度と安定しており, 聴覚障害児療育と聴覚リハビリテーション領域が増加傾向にあった。

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© 日本聴覚医学会
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