AUDIOLOGY JAPAN
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急性高度感音難聴の全国疫学調査 (1993年) 第一次調査について
柳田 則之中島 務設楽 哲也大野 良之玉腰 暁子
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1996 年 39 巻 2 号 p. 184-188

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抄録

厚生省特定疾患急性高度難聴調査研究班では, 難病の疫学調査研究班と共同で1993年 (平成5年) 1年間における突発性難聴 (突難), 特発性両側性感音難聴, ムンプス難聴, 免疫異常に伴う難聴の4疾患について全国疫学調査を施行した。
第一次調査では1年間の受療患者数を推計した。 その結果, 突難24,000名 (95%信頼区間21,000-27,000), 特難700名 (500-900), ムンプス難聴400名 (300-500), 免疫異常に伴う難聴200名 (100-300) が得られた。
1987年の全国疫学調査に比べて突難は増加, 特難はやや減少, ムンプス難聴はやや増加の傾向を認めた。 免疫異常に伴う難聴については今回が初めての調査である。

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