抄録
本研究の目的は、看護学科における日常生活援助科目でのICTを活用した教育が、看護学生のICTに対する態度へ与える効果を明らかにすることで、ICTを活用する基礎的能力の育成に関する示唆を得ることである。看護学科1年次に開講する日常生活援助科目においてICTを活用し、科目開始時と終了時において看護学生のICTに対する態度を測定する尺度である短縮版Information Technology Attitude Scales for Healthを用いて得点化し、変化を分析し た。その結果、日常生活援助科目の前後で尺度の得点は上昇し、特に「ICTによるケアの価値 」に関する得点の上昇を認めた。看護師がICTを活用して行う看護業務に関連した事前課題 を、看護学生がICTを活用して取り組んだことが、ICTに対する態度の向上に関与している可能性が示唆された。