抄録
2017年に導入したシステム(旧システム)では演習室にデスクトップPCを設置してCAD等の専門的な授業を行っていたため,大学の演習室に来ないと授業を実施できないという場所的な制約があった.
2020年の新型コロナ禍以後はBYODを前提とした新たな授業形態に対応したICT環境の整備が求められたことから,2022年に導入したシステム(新システム)ではBYOD(学
習用PC)の活用を前提としたシステムとするため,演習室からはデスクトップPCを無くし,仮想PC環境を拡充することで新たな学習環境の整備を行った.
また仮想PC予約システムを導入することで,授業の時間や自習利用のために利用者が予約をした時間に自動で仮想PCが準備される環境を実現した.さらに履修者情報の連携システムについても開発を行い,教務システムから履修生の情報を自動で仮想PCの予約情報に連携することが可能となり,管理者の負担軽減に繋げることができた.