抄録
2018年に高等学校学習指導要領の改訂があり,今までの「社会と情報」「情報の科学」の2科目からの選択必履修から,全ての高校生が「情報I」を履修することとなった.「情報I」では新たに「コミュニケーションと情報デザイン」の単元が追加され,2022 年度より実施されている.本稿では「情報デザイン」が授業の中でどのように取り扱われているか,関連論文をテキストマイニング手法によって傾向分析した.その結果,情報デザインで重要な観点である「コミュニケーション」と「目的」について,充分取り扱われていない可能性が示唆された.