抄録
本研究では、大学生が授業で大学PCや必携PCを利用することに対してどのような意識を持っているか、情報系授業のツールとしてどのような機器の利用を期待しているのか、といった観点から、これからの大学における情報系授業で利用する情報端末に求められる条件を考察した。2年間にわたるアンケート調査の結果、年度による学生の意識の変化は大きくはなく、大学PCや必携PCに対してさまざまな意識を抱いていることが明らかになった。調査と考察の結果、半数以上の大学生がメイン利用機器として必携PCを希望しており、その要件として「使いやすく、慣れ親しんだ端末であること」「可搬性を有し、いつでもどこでも活用できること」「データのやりとりにおいて負担がないこと」「教員の演示と同じ環境で作業できること」「ソフトウェア等の環境や機能が整っていること」の5点が見出された。