小児がん経験者の妊孕性に対する看護師の継続的な関わりを記述することを目的に本研究を行った。生殖医療科のクリニックに勤務する不妊症看護認定看護師1人、生殖医療科を持たない病院で小児科病棟と長期フォローアップ外来に携わる小児看護専門看護師1人に半構造化面接を実施し、グラウンデッド・セオリー・アプローチのオープン・コーディングを用いて分析を行った。分析の結果、<生殖医療科の受診に繋げるための種まき>と<人生に寄り添う支援>という共通の関わりを実践していることが明らかとなった。生殖医療に携わる看護師、長期フォローアップに携わる看護師の役割は異なることも明らかとなったが、お互いの相違を知ることで看護師間の連携が円滑に行われる可能性が示唆された。