応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌
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【ミニレビュー:第9回応用糖質フレッシュシンポジウム】腐植酸バイオスティミュラントの開発
飯野 藤樹 増田 隆仁坂下 晋志
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2022 年 12 巻 3 号 p. 158-164

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抄録

世界的な食への関心の高まりと自然環境への負荷の懸念から減肥料・減農薬が求められている.日本国内でも『みどりの食料システム戦略』に記載されたことから,肥料でも農薬でもない第3の農業資材としてバイオスティミュラントが注目されている.バイオスティミュラントは生物刺激剤と直訳され,高温・低温・乾燥,塩ストレスといった環境 (非生物的) ストレスに対する作物の抵抗性を高め,その結果,収量や品質の向上を目指すことのできるものである.バイオスティミュラントのカテゴリーはいくつかあるが,その一つに腐植酸がある.当社は腐植酸製品を長年,製造・販売しており,多くの生産者に好評をいただくと共に,バイオスティミュラントの効果を研究室や現場レベルで確認してきた.本稿では,当社腐植酸製品で見られた事例の紹介と現在まで判明している知見について紹介する.

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© 2022 一般社団法人 日本応用糖質科学会
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