バイオインテグレーション学会誌
Online ISSN : 2186-2923
有限要素法を用いたSAT 法によるインプラント体の初期固定の応力評価
杉澤 満石原 滉平皆川 遥夢尾関 和秀
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2019 年 9 巻 1 号 p. 37-44

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抄録
インプラントを植立する際の初期固定の獲得には,インプラント体と骨の機械的嵌合をどのように得るかが重要な要素である.それには,植立したインプラント体の初期固定において,インプラント体や顎骨にかかる応力分布を把握することは臨床上必要である. 本研究では,実際のCT 画像を基にCAD データを作製し有限要素法(Finite Element Method)を用いて,SAT 法(Step Adaptation Technique)によるインプラント体の初期固定において顎骨・インプラント体に生じる応力について検討した. 解析モデルは,通常法とSAT 法の2 種類を作製し,CAD 上で再現した.有限要素解析の結果,SAT法を用いた場合の顎骨の初期固定は,通常法と比較して応力の最大値に約5 倍,インプラントの初期固定は,通常法と比較して応力の最大値に約6 倍の増加の傾向が認められた.これより,SAT 法はインプラント体の初期固定の獲得に有効な手法であることが示唆された.
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© 2019 一般社団法人バイオインテグレーション学会
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