2010 年 20 巻 p. 207-216
強縮の進行度合いを示すFusion indexと刺激周波数との関係を表す曲線は, Fusion index-Frequency Curve (FFC) と呼ばれ, 2つのパラメータk, hで構成されるシグモイド関数 (FFC-equation) で表現できる. 本研究では, 筋線維構成比が異なるラットの腓腹筋, ヒラメ筋, 中間広筋を対象として, 変位筋音図のFFCを測定し, FFC-equationを適用させた. その結果, FFC-equationは変位筋音図にも適用させることが可能であり, kおよびhは, 単収縮からも簡易的に推定できることなどがわかった.