バイオメカニズム
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1部 バイオメカニクス
不安定板上における杖を使用した立位姿勢制御
相馬 俊雄久保 雅義江原 義弘
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2016 年 23 巻 p. 21-30

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抄録

本研究の目的は, 不安定板上における杖を使用した立位姿勢制御について明らかにすることである. 対象は健常成人10名とした. 課題動作は, 右上肢に杖を使用して不安定板上で30秒間の立位保持とした. 杖は, T字杖, 四点杖, ロフストランド杖を使用した. 課題動作時の身体重心と足圧中心の計測は, 三次元動作解析装置 (VICON Nexus) と床反力計 (OR6-6-2000) を使用した. また, 同時に前脛骨筋とヒラメ筋の筋活動を計測し, 同時筋活動を算出した. その結果, 身体動揺および下腿筋の同時筋活動において, 四点杖が有意に小さな値を示した. このことから, 四点杖が不安定板上での立位姿勢の制御能力が最も優れていることがわかった.

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© 2016 バイオメカニズム学会
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