バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集
Online ISSN : 1884-8699
ISSN-L : 1884-8672
バイオフィリアリハビリテーション学会
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講演
AIとIoTによる超高齢社会のための在宅創動運動機器の開発 -
個人の身体能力評価とフィードバックを可能にする
島貫 泰斗滝沢 茂男田中 敏幸
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p. 9-

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抄録

近年、高齢化社会を迎えた本国では、介護を必要とする人が急速に増えている。ただ、介護を受け入れる体制は整っておらず、人材は不足している。そんな中、介護サービスを持続的に提供していくためには、各々の介護の必要度合いに応じて無駄なく提供する必要がある。このためには、各々の介護の必要度合いを測る指標が必要で、現在は介護度が主に用いられている。しかし、現在の介護度の判定は医師などによる主観的なもので、客観的に判定されておらず、介護サービスを適切に提供することを困難にさせている。そのため、介護度が客観的に判定できるシステムが必要とされており、様々な研究が進められている。

滝沢らの研究によれば、足の前後運動の運動速度と介護度には相関関係があるとわかった[1]。また、足の前後運動の速度を測定し無線通信によってデータを送信する装置(評価機)が製作された[2]。この評価機により、足の前後運動から正しく介護度を判定するための測定データを収集することが容易となった。

ただ、介護度を判定するためには、上記の測定データの収集に加えて、測定データを蓄積する必要がある。また、蓄積したデータを可視化、解析するシステムも必要である。そこで、本研究では、これらの要件を満たす、評価機からの測定データをクラウドで一元管理し蓄積されたデータを容易に検索できるシステムを構築することを目的とした。

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