主催: バイオフィリアリハビリテーション学会
共催: 国際バイオフィリアリハビリテーション学会(NPO高齢市民が活躍するための社会技術研究研究会)
後援: 厚生労働省, 神奈川県, 横浜市, 公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会, 公益社団法人全国老人保健施設協会, 公益財団法人テクノエイド協会, 公益社団法人日本理学療法士協会, 一般社団法人日本作業療法士協会, 一般社団法人日本リハビリテーション工学協会, 一般社団法人日本生活支援工学会
会議名: 第24回バイオフィリアリハビリテーション学会大会 - リハビリテーション医療介入方法の多様化 -
回次: 24
開催地: 横浜
開催日: 2021/02/11
p. 9-
近年、高齢化社会を迎えた本国では、介護を必要とする人が急速に増えている。ただ、介護を受け入れる体制は整っておらず、人材は不足している。そんな中、介護サービスを持続的に提供していくためには、各々の介護の必要度合いに応じて無駄なく提供する必要がある。このためには、各々の介護の必要度合いを測る指標が必要で、現在は介護度が主に用いられている。しかし、現在の介護度の判定は医師などによる主観的なもので、客観的に判定されておらず、介護サービスを適切に提供することを困難にさせている。そのため、介護度が客観的に判定できるシステムが必要とされており、様々な研究が進められている。
滝沢らの研究によれば、足の前後運動の運動速度と介護度には相関関係があるとわかった[1]。また、足の前後運動の速度を測定し無線通信によってデータを送信する装置(評価機)が製作された[2]。この評価機により、足の前後運動から正しく介護度を判定するための測定データを収集することが容易となった。
ただ、介護度を判定するためには、上記の測定データの収集に加えて、測定データを蓄積する必要がある。また、蓄積したデータを可視化、解析するシステムも必要である。そこで、本研究では、これらの要件を満たす、評価機からの測定データをクラウドで一元管理し蓄積されたデータを容易に検索できるシステムを構築することを目的とした。