びわこ健康科学
Online ISSN : 2758-1799
Print ISSN : 2758-1780
原著論文
肺非結核性抗酸菌症における筋力,呼吸困難,呼吸機能はIncremental shuttle walk testの予測因子である
大野 一樹髻谷 満髙尾 聡森 広輔松村 佑介川原 一馬大松 峻也豊田 裕規千住 秀明
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2023 年 2 巻 p. 1-9

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抄録

背景:肺非結核性抗酸菌症(non-tuberculous mycobacterial pulmonary disease; NTM-PD)患者では,運動耐容能の低下が報告されているが,その要因は不明である.本研究では,同患者における運動耐容能の関連因子および予測因子について検討した.

方法:NTM-PD患者150名を対象に,Incremental shuttle walk testにより運動耐容能を評価し,予測歩行距離の割合(% predicted incremental shuttle walk test distance; %ISWD)を算出した.その他の臨床指標として,Body mass index(BMI),大腿四頭筋力,握力,罹病期間,呼吸機能(%1秒量,%肺活量),modified Medical Research Council Dyspnea Scale(mMRC),Chronic obstructive pulmonary disease assessment test(CAT)の評価を実施した.また,%ISWDと各評価項目の関連を単変量解析で検討し,%ISWDを従属変数,単変量解析で有意な相関を認めた項目を独立変数とした重回帰分析を行い,%ISWDの予測因子を検討した.

結果:平均ISWDは443 m,平均%ISWDは88%であった.単変量解析では,ISWDとBMI,%肺活量,%1秒量,%握力との間に有意な正の相関があり,年齢,罹病期間,mMRC,CATとの間には有意な負の相関が認められた.重回帰分析では,年齢,%肺活量,%握力,mMRCが%ISWDの予測因子として抽出された.

結論:NTM-PD患者における運動耐容能の予測因子は,年齢,握力,呼吸困難,%VCが運動耐容能の予測因子であった.

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© びわこリハビリテーション専門職大学
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