神奈川県立博物館研究報告(自然科学)
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短報
東京都狛江市の上総層群飯室層から産出したエンコウガニ化石の追加標本
泉 賢太郎佐藤 武宏
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2017 年 2017 巻 46 号 p. 1-5

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抄録

東京都狛江市に分布する上総層群飯室層から新たにエンコウガニ化石の追加標本を発見・採取したので、詳細な記載を行った。追加標本は、保存状態の良好な甲と胸脚の一部から構成される。甲には、眼窩、頬部、顎脚、胸部腹甲、及び腹節の一部が保存されている。また胸脚は、底節(もしくは基節)、座節、及び前節が保存されている。飯室層からエンコウガニ化石が産出したことによって、この地層が浅海環境で堆積したという従来の解釈がさらに裏付けられた。

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© 2017 神奈川県立生命の星・地球博物館
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