神奈川県立博物館研究報告(自然科学)
Online ISSN : 2189-6720
Print ISSN : 0453-1906
原著論文
渓流辺の岩上に成立する低木群落の植物社会学的な位置づけ
田中 徳久村上 雄秀鈴木 伸一中村 幸人
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2024 年 2024 巻 53 号 p. 1-16

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抄録
渓流辺の岩上に成立する低木群落の植物社会学的な位置づけを検討した。その結果、既存の4つの群集(ホソバハグマ-サツキ群集・サツキ群集・キシツツジ群集・ユキヤナギ群集)を、新設した1クラス(キハギクラス)1オーダー(キハギオーダー)2群団(サツキ群団・ユキヤナギ群団)に位置づけた。これらの上級単位は、岩上生の低木類や渓流帯に生育する渓流沿い植物によって特徴づけられる。併せて、サツキ群集、キシツツジ群集、ユキヤナギ群集のタイプを選定した。また、ネコヤナギ群団の原記載は、大場(1973)だとされることがあったが、改めて大場(1975)であることを確認した。
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