桐生大学紀要
Online ISSN : 2435-7049
Print ISSN : 2186-4748
臨地実習における看護学教員と実習指導者に関する研究動向と課題
阿久澤 智恵子廣井 寿美古屋 敦子相澤 康子矢嶋 美恵子髙木 由美子富宇加 圭子
著者情報
研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2014 年 24 巻 p. 43-53

詳細
抄録

本研究の目的は,臨地実習における看護学教員と実習指導者に関する論文を分析し,研究動向と課題を明らかに することである.医学中央雑誌Web. 版を用いて「臨地実習」「看護学教員」「実習指導者」をキーワードとした原 著論文の検索を行った.文献レビューシート一覧を作成し,研究の種類・デザイン,研究方法,研究内容等の分 析を行った.その結果,対象文献は54件であり,研究の種類は量的研究が50.0%と半数を占め,研究デザインは因 子探索研究が最も多く47.5%であった.研究対象者は,実習指導者が最も多く41.9%,研究者の所属は看護大学が 35.2%であった.対象文献を内容分析の手法を用いて分類した結果,【看護学教員と実習指導者の連携・協働に関 する研究】【臨地実習指導におけるやりがいや困難感に関する研究】【効果的な臨地実習指導の検討に関する研究】 【臨地実習の評価に関する研究】【実習指導者の資質向上に関する研究】の5つのカテゴリーで構成された.今後の 研究課題として,1.看護学教員と実習指導者のそれぞれが認識している役割についての研究,2.看護学教員と実 習指導者の異なる役割や専門性・視点の明確化,3.看護学教員と実習指導者の連携・協働のあり方,4.指導力や 教授活動への自己効力感を高めるための要因,5.学生からの臨地実習評価の蓄積と分析,6.実習指導者講習会の 効果の分析,の6つを得た.

著者関連情報
© 2014 桐生大学・桐生大学短期大学部
前の記事 次の記事
feedback
Top