抄録
2010年春学期に実施したインタビュー(3人の学生達)と講義を通して,英語講義内において,学生達は単なる 静かな聞き役の立場で受講していることを知った。大学生になっても長年の学校教育において習慣づいたこの受動 的な学習態度は変わらないようであり,教員に言われるまま,あるいは,暗記するだけの学習方法を続けているよ うである。 本論文は英語教員がどの程度教員の役割を認識し,それらをどの程度講義内で実践しているかを調査した。回答 者は78人の大学と高等学校の英語担当者であり,郵送による質問表にて無記名の回答をお願いした。データは独立 したt 検定で分析した。15種類の役割についての認識においては,第2項目のProviding Security, 第7項目のFeedback と第13項目,Discipline に有意差が見られた。次に教員の役割実践に関する問いに対して,第4項目,Students' needs, 第5項目,Encouraging, 第6項目,Explaining,第9項目,Observing,と第11項目,Accessing に有意差があった。