桐生大学紀要
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Print ISSN : 2186-4748
栄養士コースの短大生を対象にした和風だしの味覚に関する調査
田中 景子関﨑 悦子森光 康次郎小城 勝相
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研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2017 年 28 巻 p. 41-46

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抄録

世界的にも和食が注目されているが,近年,わが国では食の欧米化が加速している.そんな中,若い世代を対象 に和食に対する調査を行うことは,これからの和食への関心の継続に繋がるだけでなく,将来的な食育の発展にも 寄与することが期待できる.  本研究では,和食の中でも日本古来の「和風だし」に焦点を絞り,短大生の味覚について官能評価・アンケート調 査を用いて現状の把握と課題の抽出を行った.四種類の「和風だし」の官能評価において,「A:昆布1%・かつおぶし 2%だし」の天然だしと既製品の「C:かつおだし(顆粒)」及び「D:混合だし(顆粒1:1)」の3つに好みが分かれる結果と なった.既製品の「B:昆布だし(顆粒)」の官能評価は「まずい」が半数を超えていた.だしの嗜好に関する調査では, 既成の「顆粒だしの素」が日常の調理では73%の家庭で,味噌汁を作る際は63%の家庭で使用されていた.

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© 2017 桐生大学・桐生大学短期大学部
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