桐生大学紀要
Online ISSN : 2435-7049
Print ISSN : 2186-4748
痛みのコミュニケーションツールとしてのAI 生成画像
医療におけるDALL-E の可能性を探る
マチャコン ヘルチェル
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研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2024 年 35 巻 p. 9-14

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抄録
痛みの伝達は主観的な性質と患者がその痛みを言葉で表現する難しさから,医療において困難である. 本研究では,AI モデルであるDALL-E とChatGPT を使用し,さまざまな痛みの種類(焼けるような痛み,放散痛,鋭い痛み,刺すような痛み,ズキズキする痛み,鈍い痛み,ピリピリする痛み)の視覚的な表現を生成し,それを解釈する可能性を調査した. DALL-E は特定のプロンプトからピクトグラムを作成し,ChatGPT は痛みの種類を特定して7つのうち6つの正解を達成した. モデルの説明から,形状や色などの視覚的な手がかりを認識する能力が示された. 「鋭い痛み」を「放散痛」と誤認識したため,画像を改良し,正しい認識に至った. これは視覚的表現において具体性の必要性を強調している. これらの結果は,AI 生成画像が患者と医療提供者間の痛みのコミュニケーションを向上させる可能性を示唆しており,臨床現場でこれらのツールを最適化し,検証するための将来の研究が必要である.
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© 2024 桐生大学・桐生大学短期大学部
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