抄録
河川や水路において弯曲したところでは,流れの遷移現象により侵食および堆積が生じ,河岸,河床に多大な影響を及ぼす。本研究は河川をmodel化した曲線開水路を使用し,水路弯曲部にDeflectorを挿入することにより流線の方向変化,およびenergyの分散効果により水路弯曲による流れの影響を緩和することを目的にしている。紀要28号ではDeflectorの長さを短くしても幅を広げることにより水路弯曲による流れに対し有効に作用するものの,Deflector通過後の流れが大きく乱れる傾向があった。このことを踏まえて,流れの乱れを軽減するために穴を開けたDeflectorを数形態作製し実験を行った結果を報告する。