電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン
Online ISSN : 2186-0661
ISSN-L : 1881-9567
解説論文
コグニティブ無線の動向と展開
三瓶 政一
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2008 年 2008 巻 5 号 p. 5_35-5_45

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抄録

今後,ユビキタス社会の基盤となる情報通信ネットワークには,ネットワークのグローバル性ときめの細かさ,すなわちユビキタス性が求められる.その際の最も深刻な課題は,ユビキタスネットワークを構成する無線デバイス数の急増による無線スペクトルの枯渇にある.コグニティブ無線は,現在精力的に取り組まれている周波数有効利用技術の高度化に加えて無線スペクトルの共用を含む無線リソースのインテリジェントな制御により,無線スペクトルの利用をより効率化し,この課題の解決を試みるものである.本論文では,無線リソースのインテリジェントな制御という視点からコグニティブ無線の考え方を整理し,また,今後のユビキタスネットワークにおけるエンドツーエンドのサービスという観点からのコグニティブ無線の役割についても検討する.

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© 2008 一般社団法人 電子情報通信学会
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