地質調査研究報告
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論文
インドネシア,フローレス島中部,パジャワ地熱地域のテク卜ニクス, 火山および層序に関する地質学的研究
Hirofumi MURAOKA, Asnawir NASUTION, Minoru URAI, Masaaki TAKAHASHI, Isao TAKASHIMA, Janes SIMANJUNTAK, Herry SUNDHORO, Dany ASWIN, Fredy NANLOHY, Kastiman SITORUS, Hiroshi TAKAHASHI, Takehiro KOSEKI
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2002 年 53 巻 2-3 号 p. 109-138

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抄録
遠隔離島小規模地熱の探査に関する研究協力(ESSEIプロジェク卜)の一環として,インドネシア,フローレス島中部のパジャワ地熱地域とその周辺地域において,1998年以来,広域地質の研究が実施されてきた.この地域では4Ma以降,中央部と南海岸部において火山活動が起こった.この両地域はフローレス島からアロール島にかけて特徴的なエシェロン状火山島構造の要素を構成している.これら両地域では,過去250万年の聞に,約800mの隆起が起こった.中央部においては約2.5Maにウェラスカルデラが形成され,その後カルデラ火山活動の後は,ほとんど,火山活動が終息している.南海岸部では,4Ma 以降,現在に至るまで,火山活動が続いている.とくに顕著な出来事はパジャワリフトゾーンの出現であり,これは東側の北進するオーストラリア付加体ブロックと西側の相対的に静止したスンダランドブロックとの聞に生じた南北方向の左横ずれせん断応力に関係づけられる.パジャワリフトゾーンはおそらく0.8-0.2 Ma頃の,NNW-SSE方向に伸びた火山体の形成によって始まった.次いで,この稜線付近より,東側の火山体の崩落が起こった.その後,この崩落域はパジャワシンダーコーン群を生成し,これはNNW SSE方向のリフトゾーンに沿って20kmにわたって配列する60個以上のシンダーコーンから成る.調査地域の大部分の火山岩類は玄武岩質,ソレイアイ卜岩系であるが,このパジャワリフトゾーンの噴出岩は南北に伸びた火山体とパジャワシンダーコーン群とを合めて,安山岩質,カルクアルカリ岩系であり,かつ組成的に非常に均質な特徴をもつ.このことは,パジャワシンダーコー ン群の多数のコーン配列の地下で岩脈群マクマが相互に連結していることを示唆する.調査地域の3つ の蒸気湧出域といくつかの高温温泉湧出域は,熱源としてのパジャワリフトゾーンマグマ系に密接に伴って分布している.
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© 2002 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
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