地質調査研究報告
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論文
インドネシア・フローレス島・マタロコ地熱地帯における調査井噴出流体の化学・同位体的研究
松田 鉱ニTerry SRIWANASofyan PRIMULYANAニ子石 正雄
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2002 年 53 巻 2-3 号 p. 343-353

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抄録
インドネシア・フローレス鳥のマタロコ地熱地帯において掘削された調査井MT-2(深度162.35m) から噴出した蒸気一相の地熱流体は,不凝結ガス濃度が比較的低く(0.61~0.69wt%),そのガス成分はCO2を主体(91mole%)とするものである. その噴出蒸気は地下深部の熱水卓越層から派生したものと考えられる. 水素・酸素・炭素・硫黄・ヘリウムの同位体組成や微量ガス成分の化学組成から,噴出蒸気中の水(H2O)は主にマグマ水の混入もしくは岩石との反応の影響を受けている天水を起源とし,一方ガス成分のほとんどはマグマ起源であるとみなされる. 各種の化学・同位体温度計及び調査井の坑内実測温度によれば,比較的浅部に発達する蒸気卓越層の温度は192~230°C,深部の熱水卓越層の温度は270~306℃と推定される.調査井MT-2からの距離がほぼ200m 以内にある調査井MT-1及び噴気帯における噴出蒸気の化学性状はMT-2の噴出蒸気と類似しており,それらは共に深部の熱水卓越層を起源とし,その熱水卓越層が大きな規模で広がっていることを示唆する.
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© 2002 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
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