地質調査研究報告
Online ISSN : 2186-490X
Print ISSN : 1346-4272
ISSN-L : 1346-4272
論文
富士火山北西山麓に分布するスコリア丘の噴火史の再検討
鈴木 雄介高田 亮石塚 吉浩小林 淳
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 57 巻 11-12 号 p. 377-385

詳細
抄録
富士火山北西山麓で行ったトレンチ調査及びそれに関連した露頭観察に基づき,北西側の先端部に分布するスコリア丘と周辺溶岩流の層序を再検討した.片蓋山,鹿の頭,栂尾山,弓射塚,北西弓射塚のトレンチでは,大室スコリアが大室山と片蓋山の両スコリア丘を給源とすると推定できた.天神山・伊賀殿山及び氷池・白大龍王のスコリア丘とそれらから流下した溶岩流は,層序関係,放射年代値,神津島起源の広域テフラから,それぞれ西暦838~864年,西暦410~770年の間に噴火した.
著者関連情報
© 2007 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
前の記事 次の記事
feedback
Top