文化看護学会誌
Online ISSN : 2433-4308
Print ISSN : 1883-8774
原著論文
阿仁地域のA地区に根付く互助の文化
~地域包括ケアシステムに活かす視点から~
藤田 智恵中村 順子
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2021 年 13 巻 1 号 p. 1_11-1_18

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抄録

人口の高齢・過疎化が進む阿仁地域のA地区の地域包括ケアシステム構築に向けた示唆を得るため,A地区に根付いている互助の文化について,住民の暮らしの視点から記述することを目的とした。研究参加者であるA地区の住民11名を対象に,半構造的面接を行った。データ分析は,データを意味内容の類似性に基づき統合,カテゴリー化し,概念の抽象度をあげながら,概念を導出した。
インタビューデータ分析の結果,地区に根付く互助の文化について,中核カテゴリー1,大カテゴリー4,カテゴリー12,サブカテゴリー36が抽出された。大カテゴリーとして昔の助け合いの様子をあらわす【昔は集落内の結束した助け合いが普通だった】,現在に受け継がれ残っている【時代は移り変わってきたが当たり障りなくつながって協力し合っている】,A地区の土地柄と気質をあらわす【近さゆえに身動きしにくい土地柄や気質である】,住民の願いをあらわす【高齢化と過疎化にさらされ不安もあるがこの土地での暮らしを続けたい】の4つが抽出された。そして,これらの大カテゴリーを代表し,研究の問いの結論付けとなる中核カテゴリーを{つかず離れずつながって気遣い合う}と命名した。

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