放送研究と調査
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“この報告は,多くの方々が読んでいただきたいです”
2021年「日本語のゆれに関する調査」から(1)
塩田 雄大
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2022 年 72 巻 1 号 p. 56-77

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抄録
「日本語のゆれに関する調査」の結果について報告をおこなう。調査結果から、次のようなことを指摘する。 ▶「自分事」は、「聞いたことがあるし、おかしくない」という人が過半数を占めており、また高齢になるほどこの割合が大きくなっていた。 ▶「羽根布団」は、「発音と表記のズレ」に当たる「〔ハネブトン〕と言い、「羽根ふとん」と書く」という人が最も多く、4割程度を占めていた。 ▶「他人事」は、「たにんごと」と読む人が3分の2程度を占めていた。 ▶「一段落」は、伝統的な形の「いちだんらく」で読む人と、新興の形の「ひとだんらく」と読む人とで、ほぼ同程度であった。明瞭な年代差があり、若い人ほど「ひとだんらく」の割合が多い傾向を示している。 ▶文法的には容認されない「多くの方々に来てくださいました」「多くの方々が来ていただきました」という言い方に対して、「おかしくない」という人はいずれも3割を超えていた。 ▶「乗客の中に、けが人はありませんでした」という言い方には抵抗感がないという人が、約半数であった。
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© 2022 NHK放送文化研究所
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