放送研究と調査
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“外来語の増加に賛成”が 6 割
2022 年「日本語のゆれに関する調査」から(1)
塩田 雄大
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2022 年 72 巻 12 号 p. 22-39

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抄録
▶「ハザードマップ」「アスリート」「インフラ」は理解率が80%を超えており、一般的な語としてかなり定着しつつある。一方、「コンテンツ」は理解率が70%程度である。「意味をよく知っていた」という回答は、いずれの語に関しても80歳以上では少ない。またこの回答は、いずれの語に関しても大学卒では過半数を占めているのに対して、中学卒では半数以下である。▶外来語に対する考え方としては、〈外来語か翻訳表現か〉〈外来語の増加について〉については非保守的(革新的)な回答(「外来語を支持」「外来語増加に賛成」)が6割程度になっている。また〈和製英語について〉は、「ある程度はやむをえない」という現状肯定の回答が半数を超える。また、〈外来語か翻訳表現か〉〈外来語の増加について〉にはいずれも明瞭な年代差が見られ、若い年代ほど非保守的(革新的)な回答が多い。▶20年前の調査と比べると、いずれの語も理解率が全体として向上しており、また年代別に見てもそれぞれ同様の傾向である。ただし、「ハザードマップ」のようにこの20年で理解率が大幅に向上したものと、「コンテンツ」のように伸び幅が相対的には大きくないものがある。〈外来語か翻訳表現か〉に関しては、特定の年層において「加齢による保守化」が見られる。〈外来語の増加について〉と「和製英語容認」については、多くの年代において20年間の経過による考え方の変化はないが、2002年時の60歳以上においては、両設問に関して「加齢による寛容化」が見られる。
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© 2022 NHK放送文化研究所
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