放送研究と調査
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劇作家・飯沢匡の幼児向け番組台本を読む①
『おかあさんといっしょ』初期人形劇の変遷
高橋 浩一郎
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2024 年 74 巻 6 号 p. 50-65

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抄録
幼児向け番組『おかあさんといっしょ』(NHK、1959~)は今年放送開始65年を迎えた。同番組には放送作家、作詞・作曲家、人形・造形作家、アニメーション作家など、数多くの外部クリエーターが参加しているが、初期の番組を支えた一人が劇作家の飯沢匡である。 飯沢は同番組内で23年にわたり、8つのシリーズの人形劇台本を書いた。映像や台本などが十分保管されておらず、これまで内容が十分把握されていなかったが、遺族から寄贈された台本によって検証が可能になった。 飯沢は劇作家だけでなく、ジャーナリスト、人形アニメーションの演出家などとして、戦後の日本文化において多彩で独自の活動を展開した。本稿では、飯沢の中でテレビの幼児向け人形劇がどのように位置づけられ、そこで何を伝えようとしたのかを、放送台本と周辺資料をもとに3回にわけて明らかにする。 本号では、飯沢が幼児向け人形劇を手がけることになった経緯に触れ、『おかあさんといっしょ』における最初の人形劇「ブーフーウー」(1960~1967)と、2作目の「ダットくん」(1967~1969)の内容を検証する。
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© 2024 NHK放送文化研究所
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