放送研究と調査
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人々は放送局のコンテンツ、サービスにどのように接しているのか
「2025年全国放送サービス接触動向調査」の結果から
保髙 隆之伊藤 文山下 寛生
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2026 年 76 巻 1-2 号 p. 2-29

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抄録
「全国放送サービス接触動向調査」は、テレビ・ラジオ放送に加え、録画再生、放送局が提供するインターネット動画やSNS、ホームページなど、多種多様なコンテンツ・サービスに、1週間に1日でも接触した人の割合“リーチ”を測定する世論調査で、NHK放送文化研究所が継続的に実施してきた。本稿では2025年の調査結果を、前回(2024年)、前々回(2022年)の結果との比較を中心に報告する。

放送局が提供するコンテンツやサービスへのリーチを「リアルタイム(放送経由)」「タイムシフト」「インターネット(通信経由)」の3つに分類すると、2025年のリアルタイム接触は85.8%、タイムシフトは47.1%、インターネットは41.4%で、いずれかに接触したトータルリーチは91.3%だった。録画再生のリーチは減少傾向にあり、特に30~50代で民放の減少が顕著だった。一方、TVerやNHKプラスなどの無料動画サービスの利用が増加し、インターネット接触が広がっている。50代では録画再生からインターネット動画へのシフトが進み、テレビ画面でのインターネット動画の視聴も増加した。

また、放送局への信頼度は全体では接触日数と比例するが、若年層では信頼が接触に直結しない傾向がみられた。視聴スタイルの変化は、放送と通信の境界を曖昧にしつつある。
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