放送研究と調査
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“一生スマホをいじっている” 20代では7割近くが使う
2025年「日本語のゆれに関する調査」から(1)
塩田 雄大
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2026 年 76 巻 1-2 号 p. 30-59

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抄録
日本語の現況を把握するために毎年おこなっている「日本語のゆれに関する調査」の結果について、2回にわたり報告する。

【新興の表現・用法について】
▼「軽率に(連絡してください)」「(アルバイトを)飛ぶ」「一生(スマホをいじっている)」「久しく(会った)」の4項目の新興用法に関しては、「おかしい・自分では使わない」が全体として過半数である。一方、「シンプルに(うれしい)」は「おかしくない・自分でも使う」という回答が最も多い。

「飛ぶ」「一生」の新興用法の容認・使用の度合いは、20代において特に突出して高かった。

【文法関連について】
▼「(病気で)床に〔伏せって〕いる」よりも「(病気で)床に〔伏せて〕いる」という言い方を支持する人のほうが多かった。

▼「動詞+〔にくい/づらい〕」に関して、非意図的動作の場合には「~づらい」となりにくいとされているが、「わかり〔にくい/づらい〕」「見え〔にくい/づらい〕」では「~づらい」も比較的よく受け入れられていた。

▼「(~を)回転させる」「(~を)減少させる」はそれぞれ「(~を)回転する」「(~を)減少する」よりも支持されているのに対して、「(~を)増加させる」と「(~を)増加する」との間では支持率にほとんど差がなかった。

▼「ら抜きことば」に関して、「着れない」「食べれない」を「使う」という人は4分の3にのぼっていた。一方、この2項目に関して、「かしこまった場面で使ってもかまわない」とする人は必ずしも多くなく、「ら抜きことば」の場面による使い分け(ふだん自分で使うけれども、かしこまった場面では使用を控える)がかなりなされていることが想定される。

【「させていただく」関連について】
▼「ネギを〔a.入れさせていただいても/b.お入れしても〕よろしいですか」に関して、30代から70代の間では、「させていただく」を用いた表現である〔a.入れさせていただいても〕への支持が年代が上がるにつれて多くなり、基本的な謙譲表現である〔b.お入れしても〕への支持が少なくなるという傾向が見られた。
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