放送研究と調査
Online ISSN : 2433-5622
Print ISSN : 0288-0008
ISSN-L : 0288-0008
1人1台端末の広がりと生成AIを含む今後のメディア利用の方向性
2025年度「NHK中学校教師のメディア利用と意識に関する調査」から
宇治橋 祐之及木 駿
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2026 年 76 巻 6 号 p. 2-35

詳細
抄録
NHK放送文化研究所では、全国の学校現場におけるメディア環境の現状やNHK教育サービスの利用状況を把握するため、1950年度から定期的に学校や教師を対象とした全国調査を実施している。2025年度は3年ぶりに中学校の教師個人を対象とし、理科、社会、国語、外国語、数学の5教科を対象教科とした。なお、調査方法は前回から一部変更がある。

今回の調査結果からは、5割を超える教師が毎日のように授業でインターネットを活用しており、GIGAスクール構想が現場に浸透している様子が確認された。また、生徒に1人1台ずつ配付されたパソコンやタブレット端末(「GIGAスクール端末」)の利用は授業で96%、家庭学習でも78%に達した。授業ではインターネット検索や発表、家庭ではドリルでの個別学習が中心と、場面による使い分けがみられた。

メディア教材では、NHK for School、YouTube、指導者用のデジタル教科書の利用率がいずれも6割程度と多く、動画教材の利用が目立つ。また、教科によって傾向は異なり、NHK for SchoolやYouTubeは理科で、指導者用のデジタル教科書は外国語でよく利用されていた。

さらに、生成AIは教師の約6割が利用しており、授業準備や校務での活用に積極的である一方、授業での利用には慎重であることが確認された。教育現場での望ましい活用方法は現在も模索されており、今後、どの用途で、どの程度利用が進むのかが注目される。
著者関連情報
© 2026 NHK放送文化研究所
次の記事
feedback
Top