分析化学
Print ISSN : 0525-1931
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インターカレーション試薬を用いる蛍光検出高速液体クロマトグラフィーによるポリメラーゼ連鎖反応産物の定量
新川 高志山崎 俊介柿島 博
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2000 年 49 巻 7 号 p. 509-513

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抄録

ポストカラム反応を用いた,蛍光検出高速液体クロマトグラフィーによるPCR産物の高感度定量分析について検討を行った。反応液は0.5M NaClを含む20mM Tris-HCl(pH9.0)に1/25000になるようにSYBR Greenを添加した組成とし,流量を0.3ml/minとした。この条件で検量線を作成したところ,10pgから50ngの濃度範囲で良好な直線性が得られた。また,10回の繰り返し測定を行ったときの相対標準偏差は1.01%であった。次に,感作物質を塗布したマウスから調製したPCR産物について測定を行ったところ感度良く定量分析を行うことができた。

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© 2000 The Japan Society for Analytical Chemistry
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