分析化学
Print ISSN : 0525-1931
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テフロンキャピラリーチューブを用いるオンライン濃縮法による超微量銅と鉄の逐次吸光定量
艾尓肯 依不拉音板垣 昌幸渡辺 邦洋
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2000 年 49 巻 7 号 p. 515-521

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抄録

アルカリ処理したテフロンチューブを使用するCuとFeの予備濃縮法と,それを利用するフローインジェクション分析法(FIA)を検討した。検出はテフロンチューブに濃縮後,0.5M HCl溶離液で溶出し,5-Br-PSAA溶液と合流させCu(II)を検出,その後流路を切り替えて,アスコルビン酸でFe(III)をFe(II)に還元し,同じ検出試薬,同一測定波長で逐次定量した。本法の検出限界はCu(II)は0.1ppb,Fe(III)は0.2ppbであり,定量範囲はそれぞれ0.3~16,0.6~16ppbであった。本法を水道水中のCu,Feの定量に適用した結果,GF-AAS及びICP-AESの結果と一致した。また,吸着化学種はCu,Feの水酸化物イオンであり,コロイドの吸着ではないことが明らかにされた。

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© 2000 The Japan Society for Analytical Chemistry
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