抄録
生体内で生じる活性酸素種や種々のフリーラジカルが,生活習慣病や老化の成因であることが最近の多くの研究で明らかにされた.そこで,老化や生活習慣病の予防の観点から,それらの高い反応性を有する化学種を消去,又は捕そくする活性,いわゆる抗酸化能を有する薬剤の開発や食品成分の検索が活発に研究されている.本論文では,従来の抗酸化活性評価法に代わる簡易・迅速分析法として著者らが開発した新しいフローインジェクション分析システム,すなわち(1)吸光光度法,並びに化学発光法に基づく酵素スーパーオキシドジスムターゼ活性,及びスーパーオキシドアニオン消去活性測定システム,(2)過酸化水素を分解する酵素カタラーゼの活性評価システム,(3)電子スピン共鳴を検出端に用いた1,1-diphenyl-2-picrylhydrazylラジカル消去活性評価システム,及び(4)吸光光度法による2,2'-azino-bis(3-benzthiazoline-6-sulfonic acid)ラジカル消去活性測定システムについて紹介し,その応用例についても触れる.