分析化学
Print ISSN : 0525-1931
生体試料中の銅の測定法と疾患
高木 康史
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1963 年 12 巻 1 号 p. 86-90

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抄録
生体内に分布する銅については現在までに種々の方面から,すなわち薬物として,ヘモグロビン形成および色素枕着や酵素活性の変化などに関連して研究されている.
筆者の所属する京都大学附属病院中央検査部においても,疾患と銅量の関係に注目して,血清や尿中の銅量の測定を実施している.
本文では,最初に検査の対象となる試料種類別の構成分を述べたのち,現在採用している検査法(分析法),検査部で測定した銅量と疾患の関係例を紹介したい.新しい分析法については各位の有益な御意見を期待して本文をまとめる.
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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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