分析化学
Print ISSN : 0525-1931
反応性ガスのガスクロマトグラフィー
荒木 峻加藤 龍夫跡部 輝彦
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1963 年 12 巻 5 号 p. 450-457

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抄録

反応性物質のガスクロマトグラフィーを確立する目的で,全ガラス製の装置を試作し,四フッ化エチレン粉末を担体とし,三フッ化塩化エチレン油を固定相液体とした分離管の性能を検討した.窒素酸化物,ハロゲン,ハロゲン化水素などの一般的な反応性ガスについて実験し,これらのクロマトグラムを得ることができた.最も適当な操作条件として,分離管充てん剤はダイフロイルNo.3,50重量/ポリフロン粉末30~60メッシュ,100重量,分離管内径6mm,長さ6m,常温使用を定め,広範囲の試料に対して十分実用に耐えうることを確かめた.

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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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