分析化学
Print ISSN : 0525-1931
2分析試薬
川瀬 晃藤原 純
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1974 年 23 巻 13 号 p. 5R-10R

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抄録

本進歩総説は1972年から1973年までの文献約1200を対象にし, 前回1972年度版の形式に準じた.本年度版で定量分析, けい光分析, 溶媒抽出が取り上げられているので紙数の制限と, 重複を避けるため, この部分の試薬は収録しなかった.
この期間の論文としては依然として吸光分析のための試薬が多く, 実用例も非常に多いが, 基礎的な溶液内での反応, 有機試薬の置換基と反応性, 吸収スペクトルとの関係も論議され, 分子軌道法を用いた考察も発表されている.またモル吸光係数が105程度の感度の高い試薬が開発され, 定量感度の著しい向上がみられた.また反応速度を利用する分析試薬も多くはないが極微量のイオンの定量のための一つの方向を示している.
紙数の制限のため収録したのはそのごく一部分でしかなく, 前記以外にもpH指示薬, 酸化還元試薬については全面的に省略しなければならなかった.
対象になった元素は化合物名のあとに () で示した.

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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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