分析化学
Print ISSN : 0525-1931
サリチルアルデヒド-セミカルバゾン金属錯体のけい光特性とそのけい光分析への適用
海水中のアルミニウムのけい光定量;芳香族シッフ塩基金属錯体(第3報)
森重 清利平木 敬三西川 泰治重松 恒信
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1978 年 27 巻 2 号 p. 109-114

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抄録

サリチルアルデヒド-セミカルバゾン及びその各種誘導体は微酸性溶液中でアルミニウム,ガリウム,スカンジウム,イットリウム,亜鉛などと反応し青色のけい光性錯体を形成する.これら各種シッフ塩基金属錯体のけい光特性を明らかにした.その結果2,4-ジヒドロキシベンズアルデヒドセミカルバゾン(DHBS)はアルミニウムと極めて安定な強いけい光性錯体を形成することが分かった。そこで本試薬を用いた海水中の微量アルミニウムの定量を目的に基礎的定量条件を検討し,海水中のアルミニウムの分析を行ったところ精度よく定量できることが分かった.

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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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