分析化学
Print ISSN : 0525-1931
微分パルスポーラログラフ法によるα-アミノイソ酪酸-チオシアン酸塩混合系でのニッケル(II),亜鉛(II),コバルト(II)及びマンガン(II)の定量
野崎 亨山下 浩
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1986 年 35 巻 12 号 p. 977-981

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抄録

α-アミノイソ酪酸-チオシアン酸塩混合系で,ニッケル(II),亜鉛(II),コバルト(II)及びマンガン(II)の微分パルスポーラログラフィーを検討し,同時定量ができる条件を明らかにした.それら金属の定量下限は,pH6.9ではそれぞれ,0.07,0.03,0.2,0.02μg/ml,pH8.0でのコバルトは0.04μg/mlであった.ピーク高さは共存量が一定比以上では,その影響を受けた.マンガン団塊中のニッケル及び亜鉛はpH5.7で,コバルトはpH8.0でピーク高さを測定して,AAS値と一致する結果が得られた.

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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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