1991 年 40 巻 8 号 p. 395-400
HPLCによるグリコヘモグロビン,特に安定型A1c(s-A1c)の高速分析法について検討した.メタクリレート系ゲルにカルボキシメチル基を導入した5μm充てん剤(市販品レベル)と3.5μm充てん剤を試作し,微粒化による分離性能の改善並びに分析時間の短縮の可能性について調べた.その結果,3,5μm充てん剤を用いることにより,5μm充てん剤の場合の2倍の高速分析が可能となった.又,A1a,A1b,HbF,不安定型A1c,安定型A1c及びA0の6成分を3.5分サイクル(従来比1/2以下)で分析できた.