分析化学
Print ISSN : 0525-1931
ホルムアミド系溶媒を用いるミセル動電クロマトグラフィーによる疎水性有機化合物の分離
中川 正光林 金明中釜 達朗内山 一美保母 敏行
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1999 年 48 巻 2 号 p. 239-244

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抄録

本法は,アミド化合物を泳動液とし,界面活性剤としてドデシル硫酸ナトリウム,ジ(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム,タウロデオキシコール酸ナトリウムを使って,電気的に中性の化合物である,p-アルキルアセトフェノン,ピレン程度の多環芳香族炭水素化合物,ステロイド類のミセル動電クロマトグラフィー(MEKC)について検討を行った.その結果,ホルムアミドを使用したときには,MEKCが容易に行えた.N-メチルホルムアミドとN,N-ジメチルホルムアミドに対しては界面活性剤が溶解しにくいこと,及びホルムアミドに比べて界面活性剤がミセルを形成しにくいものと推察した.

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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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