1999 年 48 巻 2 号 p. 239-244
本法は,アミド化合物を泳動液とし,界面活性剤としてドデシル硫酸ナトリウム,ジ(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム,タウロデオキシコール酸ナトリウムを使って,電気的に中性の化合物である,p-アルキルアセトフェノン,ピレン程度の多環芳香族炭水素化合物,ステロイド類のミセル動電クロマトグラフィー(MEKC)について検討を行った.その結果,ホルムアミドを使用したときには,MEKCが容易に行えた.N-メチルホルムアミドとN,N-ジメチルホルムアミドに対しては界面活性剤が溶解しにくいこと,及びホルムアミドに比べて界面活性剤がミセルを形成しにくいものと推察した.