炎光分光分析法による中性洗剤,乳製品中の食塩の定量法
炎光分光分析法による有機-無機混合物中の無機塩素の定量法(第1報)
1960 年 9 巻 5 号 p. 418-422
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1960 年 9 巻 5 号 p. 418-422
中性洗剤や乳製品のごとき有機-無機混合物中の無機塩素を炎光分光分析法で定量する方法につき研究し,次のような方法を確立した.すなわち中性洗剤や乳製品の試料を水に加熱溶解し,硝酸酸性で硝酸銀溶液を加え,生ずる塩化銀を試料中の水不溶分とともに60～70℃でロ過する.ロ紙上の塩化銀をアンモニア水に溶解後,溶液中の銀を炎光分光分析法により定量し,塩化銀より間接に試料中の塩素を求める.本法では前処理による試料中の有機物または無機物のいずれか一方の分離を要せず,変動係数約8%,塩素%としての定量下限は0.005%である.
