日本物理学会誌
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一般化されたハイゼンベルグの不確定性関係の実験的検証(最近の研究から)
長谷川 祐司
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2012 年 67 巻 6 号 p. 398-402

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抄録

不確定性原理は1927年にハイゼンベルグによって提唱された.ハイゼンベルグによる定式化は直感的な考察に基づいており定量的には改善の余地があることが知られていた.2003年に名古屋大学・小澤によって具体的な操作の定義などを数学的に与えた不確定性関係が提示された,そこではハイゼンベルグが与えた表式が成立しない可能性が示された.我々は,この小澤の不確定性関係の表式を中性子のスピンの測定で初めて検証した.その結果,従来のハイゼンベルグの不確定性関係は成立せず,小澤によって導かれた不確定性関係が有効であることが実証された.

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© 2012 一般社団法人 日本物理学会
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