日本物理学会誌
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K中間子で素粒子・原子核を視る : TRIUMF・KAONファクトリー計画について
久野 良孝沼尾 登志男
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1992 年 47 巻 7 号 p. 547-554

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抄録

K中間子が1947年に宇宙線の中に発見されて以来, すでに45年以上になる. その間, K中間子は素粒子物理学の数々の重要な発見に貢献してきたが, 現在においてもなお, 原子核物理学やその他の分野の研究者も交えて, K中間子による研究の重要性がますます認識されている. そして, 次世代の新しい実験施設の到来が待ち望まれている. そのような日本を含む世界の研究者の強い要望にこたえ, 現在に比べて二桁強い強度でK中間子などの二次粒子ビームを生成する国際共同利用研究所, KAONファクトリーがカナダに誕生しようとしている.

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© 社団法人 日本物理学会
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