2001 年 5 巻 2 号 p. 4-11
肺がん検診用X線CTシステム(LSCT)の診断支援を目的として, 肺がん病巣候補自動抽出における候補陰影の詳細解析の改良を行った. がん陰影の抽出対象サイズを従来の直径10mm以上から5mm以上に変更することにより直径10mm未満の偽陽性陰影が激増した. この削減のため, 特徴量を用いた定量化によるFP削減アルゴリズムの開発を行った. このアルゴリズムを23症例に適用した結果, 1症例当たりのFP数を約6.5個にすることができ, FP削減処理として良好な結果を得た.