抄録
千葉県育成のイチゴ「千葉S4号」について,安定生産を行う上で最適な育苗方法を明らかにするため,ポット育苗における育苗日数,ポットサイズ,施肥量の違いが苗の生育及び開花,収量に及ぼす影響について検討した.1. 育苗日数が短い場合,クラウンが十分に発達した苗が得られず花芽分化や出蕾・開花の遅れが発生し,また頂花房開花数や収量が少なくなる.育苗日数50日を基準としてクラウン径9mm以上に達した苗を定植に用いる.2. 育苗日数50日の場合,ポット口径7.5cm,9cm,10.5cmにおいてサイズによる開花数,収量に差は認められない.7.5cmポットでもクラウン径9mm以上の苗が確保できる.3. 「千葉S4号」では育苗後半に肥料切れが生じても心止まりは発生しにくい.市販の園芸培養土(9cm径ポットで窒素成分45mg相当)で育苗する場合,育苗中の施肥量は花芽分化の遅れがなく収量性が高い株当たり窒素成分100mgが適する.