千葉県農林総合研究センター研究報告
Online ISSN : 2185-1808
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千葉県の転換畑における追肥窒素の施用方法が小麦品種「さとのそら」の収量,外観品質,子実タンパク質含有率に及ぼす影響
望月 篤宇賀神 七夕子鶴岡 康夫
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キーワード: 小麦, さとのそら, 追肥
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2016 年 2016 巻 8 号 p. 59-67

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抄録
千葉県の転換畑において追肥窒素の施用方法が小麦品種「さとのそら」の収量,外観品質,子実タンパク質含有率に及ぼす影響について検討した.その結果は以下のとおりである.1.幼穂形成期から茎立期頃に,窒素成分で0.4㎏/aの追肥を施用すると,収量が有意に増加した.2.出穂期頃に,窒素成分で0.4㎏/aの追肥を施用すると子実タンパク質含有率が有意に増加したが,外観品質は低かった.3.幼穂形成期から茎立期頃に追肥した場合,窒素施用量が0.2~0.6kg/aの間では,窒素施用量を多くするほど子実重及び子実タンパク質含有率が増加した.4.子実タンパク質含有率を高くなると,外観品質が低下し,等級が低下する関係にあることが示唆された.5.登熟期間の降雨が平年並みで,多日照の年次には,幼穂形成期~茎立期頃及び出穂期頃に,窒素成分で0.4㎏/aを2回,計0.8㎏/aの追肥を施用することで,0.4㎏/aを1回のみの追肥と比べ増収し,外観品質が向上するとともに,品質ランク区分の評価項目である子実タンパク質含有率が基準値内となった.
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© 2016 千葉県農林総合研究センター
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