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K. I. K. 因子の肝諸酵素に及ぼす影響について (第一報)
岩鶴 龍三加藤 績玉置 治彦
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1954 年 45 巻 4 号 p. 643-648

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抄録

1. 胃癌胃液のメタノールによる沈澱 (トキソホルモン及びK. I. K. 因子を含む) 及び三塩素醋酸による沈澱 (トキソホルモンに相当) は, これを注射することにより, ダイコクネズミの肝カタラーゼ値を低下せしめるが, 三塩素醋酸で沈澱しない部分 (K. I. K. 因子に相当) はこの作用を有しない。
2. 胃癌胃液のメタノールによる沈澱及び三塩素醋酸による沈澱は, これを注射することによりダイコクネズミの肝アルカリ性フォスファターゼ力価を低下せしめるが, 三塩素醋酸で沈澱しない部分 (K. I. K. 因子に相当) はこの作用を有しない。

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